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マルクリーンピュア50ppmのマウスにおける7日間連続吸入毒性試験
2024.02.25

(株)薬物安全性試験センター・吉見研究所

試験期間:2020年8月20日~9月7日 

 

-  試験目的

マルクリーンピュア50ppmの7日間連続全身暴露による吸入毒性についてマウスを用いて検討し、安全性を評価した。(専用噴霧器使用時における安全性を評価する目的で実施)

 

-  暴露方法

投与は、全身暴露とした。実験槽の容積は、約0.5m³(H120×D60×W70cm)を用い、中央後面に20×30cmリント布を吊り下げた。 実験槽のほぼ中央に専用金網ケージを設置し、マウスを雌雄別に収容した。

また、3~4L/分の条件で酸素を吹送した。

 

噴霧は、まる霧Ⅱ(MCD 1901)を用いて「連続噴霧(120mL/h)」運転にて7時間の連続噴霧を7日間行った。

理論上の総噴霧量は、5,880mL(120mL/h×7時間×7日間)であるが、噴霧前と噴霧終了後の噴霧器総重量を測定した結果、5,176.5g※であったことを確認した。

※マルクリーンピュアの水に対する比重を1として概算すると、実噴霧量は、予定量の88.0%であった。

 

-  考察

<参考文献> 1)山下衛、田中淳介:防水スプレーについて 中毒研究、8:225~233,1995

マルクリーンピュアの7日間連続暴露による吸入毒性について検討した。

試験動物としてICR系マウス、雌雄各5匹の合計10匹を試験に供した。

試験方法は全身暴露とし、山下らの方法1)を参考に、0.5m³の実験槽を用いて行った。

マウスは、実験槽のほぼ中央に設置した金網製ケージに雌雄別に収容した。

 

被験物質の原液(50ppm)を投与試料とし、噴霧は、委託者より提供された噴霧器(まる霧Ⅱ、MDC-1901)を用いて、「連続噴霧(120mL/h)」運転にて1日7時間の連続暴露を7日間行った。

暴露開始から暴露7日後まで一般状態の観察を行い、その間に体重ならびに摂餌量を測定した。

 

その結果、死亡例はみられず、一般状態においても異常はみられなかった。

体重は、雌雄ともに概ね順調な増加推移を示した。平均摂餌量は正常と考えられた。

剖検および肺の病理組織学的検査においても変化はみられなかった。以上の結果より、本試験条件において、本被験物質に吸入毒性は認められなかった。

 

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